千葉県郷土史研究連絡協議会 第27回総会決議

千葉市土気城址保存に関する要望書

平成11年9月2日


千葉市長 松井 旭様

千葉県郷土史研究連絡協議会
会長 川村 優          



千葉市土気城址保存に関する要望書


  千葉市土気町に所在する土気城は、奈良時代の神亀年間に大野東人が築いたとの伝承もありますが、室町時代後半、1488年から約百年間、戦国大名酒井氏の居城として有名であります。
  その城郭としての構造は、九十九里平野に突き出た標高約100mの台地の先端部を本丸とし、西側へ二の丸、三の丸とつづく連郭式の城郭で、一辺が約500mの三角形を呈しています。それらの郭の間は空堀や土塁で区画され、土橋や虎口でつながれており、それらの遺構は良好な状態で残されています。
  土気酒井氏は、初代定隆が領内の寺院に対しすべて法華宗に転宗を命ずる(上総七里法華の成立)など、房総の歴史の上にも重要な存在であることはいうまでもありません。
  このように酒井氏の拠点としての土気城址を、歴史的景観とともに保存することは、房総史の研究にとって、また城郭史の研究にとっても、さらに地域生活の環境保全のためにも、極めて重要なことと考えられます。
  千葉県郷土史研究連絡協議会は、過半の第27回総会の決議にもとずき、関係諸機関がこの土気城址のじゅうぶんな調査を行い、かけがえのない本城址の保存と活用をはかられますよう強く要望いたします。